手順
まず初めに、ざっくりとした手順を示しておきます。
無限スクロールを入れる方法は、以下の通りです。
- ページング機能を入れる
- 無限スクロールのプラグインを入れる
- ページングのレイアウトを整える
では解説していきます!
ページング機能の導入
kaminari の導入
最初に、ページング機能を入れるために gem を1つ追加します。
その gem は、”kaminari” です。(ページングの代表的なgemですね)
では、Gemfile に以下の記述を追加し、bundle install してください。
問題なくインストールできたら次にいきます。
一覧画面の編集
無限スクロールを入れるにあたって、ページングを入れますが、その対象ページのコードを修正していきます。
コントローラー(Controller)
まずはコントローラーの記述をします。
今回は Book というモデルを扱って、レコードを取得して表示します。
コントローラーに次のような記述をします。
末尾の “per(5)” という記述は、「5レコードごとにページングするよ」という宣言になります。
この数字を変えれば、画面に1回で表示されるレコード数が変わります。
ビュー(View)
次にビュー(フロント)側に以下のように記述をします。
今回はわかりやすく tableタグ を使いますが、お好みに応じて変えてください。
最後の paginate の部分でページネーションを実現しています。
これがあることで、以下の画像のようにページングのリンクが生成されます。
ページングはこれで完了です!
次に、本題の無限スクロールにいきましょう。
無限スクロールのプラグインの導入
jscroll の導入
無限スクロールには、「jscroll」という便利なやつを使います。
導入方法としては2つあって、CDN か min.js を入れる方法があります。
両方のやり方を解説するので、どちらか好きな方を使ってください。
CDN での導入方法
CDN では scriptタグ をどこに書くかの問題だけなので、代表的な箇所を2つ紹介しておきます。
application.html.erb もしくは一覧表示する html.erb のファイルに書くのがおすすめです。
※両方ではなく、どちらか一方に記述することに注意してください!
application.html.erb に書いた場合は、その設定がアプリ全体で有効になるので、他のページでも無限スクロールを入れる際に楽チンです。
一覧表示する html.erb に書く場合は、そのページを表示する時にのみプラグインを読み込むので、他のページでは不要なものを読み込まないぶん、画面表示がわずかに早いメリットがあります。
もしくは
min.js での導入方法
min.js は、jsのファイルを自分のアプリに入れる必要があります。
https://github.com/pklauzinski/jscroll/blob/master/dist/jquery.jscroll.min.js のファイルをダウンロードし、 app/assets/javascripts フォルダに配置します。
そして、上記ファイルを読み込む設定を application.js に記載します。
(デフォルトから記述を変更していない場合は、特に変更いらないカモ?)
jscroll の反映
プラグインの導入は済んだので、ビューを変更してプラグインの機能を反映させていきます。
一覧画面のビューファイルで、特定の divタグ と、jsのコードを以下のように追加します。
たったこれだけで、ひとまずは無限スクロールが動くようになると思います。
以下のような感じで、2ページ目に表示されるはずのレコードが1ページ目と並んで表示されています。
ただ、とりあえず動きますが、ページングのリンクが見えたままになっているのが気になりますよね。
では最後にページングのリンクを消すことで、見た目を整えましょう。
ページングのリンクを非表示に
ページングのリンクを見えないように(非表示に)するには、cssをいじって見えないようにします。
以下のコードを、先ほどのフロント側のファイル(index.html.erb)か、もしくは application.scss に追記します。
※application.scssに書く場合は、”style”タグは不要なので注意してください!
これでページングのリンクが見えなくなってスッキリしました!
(visibility: none; にすると余白も無くなるため、この方がいいかもしれません。)
まとめ
Rails で kaminari と jscroll を用いた無限スクロールの実装手順を解説しました!
技術的にはjqueryを使って動的に要素を生成している、といった背景はあるのですが、これがjscrollでブラックボックス化されているんですね。
なので、プログラミング歴が浅い方でもわりと簡単に実装できるのが最大のメリットだと思います。
今回は tableタグ でやったため、見た目はイマイチだったかもしれませんが、divタグ で行を構成すれば見た目は整うので、工夫してやってみてください。
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